2014年7月13日日曜日

丸省+DJ RINDインタビュー vol.2

インタビュー前編のVol.1でラップを諦め、ラジオに救われた丸省はどうやってまたラップをやろうと思ったのか?
そしてFUNKOTとの出会い?秘密結社MMRとは?インタビュー後編です!




‐そしてまたラップ活動をされたことをお聞きしたいんですが、何きっかけでラップをまたやるようになったんですか?

丸省 30才ぐらいの時だったんですが、さっきも話したSIMON JAPがお勤めから帰ってきて、MCバトルに出るからっていうのを聞いて見に行ったんです。埼玉でやってる戦極MCバトルっていうので、それが自分が見た初めてのMCバトルだったんですよ。

‐その時が初めてだったんですね。

丸省 はい、そのころはUMBとかも知らなくて、その時にDJ RIND君がDJやってたり、METEOR君がライブやってたりバトル出てたり、晋平太君とかSIMON JAPがいたりして、それで「なんなんだこのカルチャーは!」ってまた熱くなっちゃって。

‐初めてMCバトルを見ると、なんかくるものってありますもんね。でもそれを見ただけで、またラップやってみようと思ったんですか?

丸省 SIMONが途中で負けたんですが「来週から一緒に練習付き合ってくんね?週に1回スタジオ入るから」って誘われたんです。SIMONは出てきたばっかで周りに人もいなかったし、まぁ付き合うよって31歳ぐらいの時に、二人で週に1回スタジオに入るようになって、ずっとフリースタイルの練習をしたんです、そしたら楽しくなっちゃって。

‐10年もやってなくて、ブランクとかはなかったんですか?

丸省 いやーありましたよ。言葉とか全く出ないっすよ。半年ぐらいSIMONと2人でやってて、その他の人の前ではやったことなくて、なんか言葉が出てこなくなっちゃうんですよね。

‐半年やってるとちょっとカンも戻ってきたんじゃないですか?

丸省 こりゃ楽しいぞってなってきて、Twitterで「サイファー」って検索して路上で10代とかがやってるところに一人で遊びに行ってラップしたりしてました。

‐いきなり混じったんですか?

丸省 はい、混じったっすね。おじさんが来たよっつって。自分風格だけはあるんで、若い子は上手い人が来たのかなって一瞬思ったと思うんですが凄いラップが下手で、結果10代の子にディスされまくって、帰るっていうのがだいぶ続きました。

‐その武者修行感はなんか凄いですね。全然知らない人なんですよね?

丸省 誰も知らないっすね。

‐知らなくても、受け入れてくれるんですね。

丸省 そこは音楽っていうか、ラップって凄いですよね。そういうのが続いている時に、同時にラジオも聴いてて、TOP5で政所さんに出会ったんです。この人面白いなって。しかも自分が26歳の時まで童貞だったことをラジオで胸張って言えるのに衝撃を受けちゃって。俺、昔、嘘の童貞喪失話をしてたんですよね。今は、「童貞失踪」って言っているんですけど、童貞が失踪しちゃったんですよ。

‐(笑)。

丸省 中学の時に、ちょっといい感じになった女の子とSEXしたって、初体験のことを嘘ついたんですよね。

‐丸省さんが中学の時代にですね。

丸省 そう嘘をついてたことをずっと引っ張ってて、

RIND 背負ってたんですね。

丸省 背負ったんです。だから政所さんを聞いて「なんだこの人は!」って思って。俺は中学の時から童貞喪失についてコスイ嘘をついて今まで生きてきたので、この人に会ってみてぇって思ってアシパンに行ったんです。

‐(笑)。でも最初聞いたところによると、丸省さん泥酔で来たって聞いたんですけど

丸省 そうですね、立ち飲みやでキンミヤを1本空けてから行ったんですよね、緊張を紛らわすために。
赤い帽子

‐実際に会ってみて印象派どうでした?

丸省 その時は酔いすぎて何も覚えてなくて、その時に来てたABO君の赤い帽子しか記憶にないですね。

‐(笑)。

丸省 後日談で政所さんから聞くと、うわぁやっかいな奴がきてしまったって溜息しかでてなかったそうですね。

‐(笑)。2回目はいつ行ったんですか?

丸省 2日後ぐらいにシラフで行ったんです。記憶はなかったんですけど、赤い帽子と後味の悪さしか残ってなかってんで、謝る意味も込めてすぐ行きました。

‐シラフであってみてどうでした?

丸省 いやぁーやっぱいい声だなーって。そういう印象っすね。

‐それでいつFUNKOTを初めて聞いたんですか?

丸省 アシパンで政所さんとABO君と3人で夜遊ぶことがあって、政所さんはFUNKOTをかけてくれて、踊りまくって汗びしょびしょになって、なんだこれはって。それからFUNKOTを調べるようになった頃に、「FUNKOT ANTHEM」がリリースされて、おーって思った感じすかね。

‐今回ご自身のラップのFUNKOTに乗せてみてどうですか?

丸省 まだまだFUNKOTは可能性あるって思いましたね。最高っすよね、これから、ほんと、もうありがたいっす。これからもよろしくお願いしたいっすよね。

‐今回参加した「FUNKOT ANTHEM 2014」にはどういう思いを込めましたか?

丸省 経験したことをリアルに伝えられるっていうのがラップにはあると思うので、自分の経験したこととか感じたことをうまく載せられたらなって思って作りましたね。

‐RINDさんは丸省さんがFUNKOTを聞いているとか聞いて、どう思われました?

RIND 自分はHIP HOPだけしか聞いてこなかったんで、ロックとかも聞かず、ほんと純粋にHIP HOPを追いかけてきたんです。サイケとかも皆から勧められてきたんですけど、「これはダメ、俺はHIP HOP」って退けてきて、30才ぐらいになって自分の偏見が取れてきて、この前MEGA DUGEMに行ったときに凄いなぁって思って、

‐まさにそのMEGA DUGEM vol.2には丸省さん、そして秘密結社MMRで出演して頂きましたがどうでした?


RIND お客さんにパワーがありましたね。
秘密結社MMR@MEGA DUGEM


丸省 みんなすげーいいバイブスで上がりにきてるから、それをどうアゲルるかですかね。ちょこっと押してあげるというか、ラップは潤滑油になるだけであとはみんながあがるっていう、祭っすよね。祭を見ました。

‐いつものHIP HOPのお客さんとは違いましたか?

RIND HIP HOPは、お客さんがHIP HOPに20年30年の歴史があるからか耳が超えてきて腕組んでみてるような人がたまにいて。

丸省 パーティーじゃないですよね。

RIND 今のFUNKOTのシーンにはそういうのはなくて、昔のHIP HOPもそうだったのかなぁって。

秘密結社MMR@MEGA DUGEM
丸省 じゃないとシーンに先がないと思うよね。祭だから、祭を楽しむことをしないとシーンも広がらないし。その純粋に楽しむっていうのがFUNKOTにはある。最初にゴアで体験した感覚に近いですね。みんな自分の好きな方向を見て自分の好きなように踊って楽しんでる。それを凄いFUNKOTに感じましたね。パーティーです、パーティー。

‐丸省さんは悪ガキもやられて秘密結社MMRもやられて、自分の中での区別ってありますか?

丸省 秘密結社MMRは悪ガキじゃできないことっていうか、実験的に色々やるというか、30代の大人ができるHIP HOPをやってるつもりです。例えば若い子でKOHH君っていうラッパーがいてああいうラップは俺らにできないけど、逆に俺らには俺のできるラップがあるかなって実験的にやってるグループっすね。悪ガキはサイヤ人っていうか戦闘民族、バトル戦闘民族、舐められたらダメっていうスタイルですね。

‐いわゆるHIP HOPですね。

丸省 ハードコアなHIP HOPですね。

秘密結社MMR ロゴ
‐秘密結社MMRのみなさんはその両輪があるから凄いですよね。ちなみ告知的なこととかありますか?

RIND 秘密結社MMRは8月4日に第一弾としまして「shimaguni feat. Doramaru」っていうサマーチューンを配信します。

‐どういうことを歌ってるんですか?

RIND 夏の旬の魚と、女に対する気持ちを交えたサマーチューンですね。

丸省 俺達は島国に住んでて、尖閣とか色んな問題はあるけど、

RIND っていう隠れたメッセージもあります。

丸省 俺たちは島国に住んでるってことを忘れないで欲しいってことを比喩表現でいってます。

RIND 全部比喩ですね。

‐魚に託したんですね。ちなみに秘密結社MMRの結成されたきっかけはなんですか?

RIND 普通に遊んでて、

丸省 そんで俺らがやってるイベントで「チェリーナイト」っていうのがあって、そこで童貞MCバトルっていうバトルをやってるんですけど、それを開催する時に童貞たちを応援する歌を作りたいなって思って、その時にSHINGO西成さんの「大阪UP」っていう曲があって、

RIND 般若さんが東京UPとかいろんな人がREMIXをやってるんですけど、

丸省 俺らもあの曲のREMIXをやりたいなって思いまして。話は少し戻るんですが、俺はずっと嘘の童貞を背負ってて、

‐「童貞疾走事件」ですね(笑)。

丸省 その十字架を10年以上ずっと背負ってきたこともあり「これだ!」と。

‐十字架を降ろす場所が見つかった!と(笑)。

丸省 「きた!」と。俺この時のために生まれてきたんじゃないかって運命的なものを感じましたねー。それで3人で曲をやることになって、どうせなら3人でライブもやってたりもしてたんで、じゃあちゃんとグループ組もうかって。

‐名前の由来は?

丸省 そのデモのCDをみんなに渡してたらMETEOR君がMMRって書いてて、

RIND いや、最初俺が書いてたんです。でMETEOR君には渡してないタイミングで「グループ名何にする?」って聞いたら「MMR!」ってきたから、おー凄いミラクルだなって思いましたね。

‐繋がったんですね。

RIND 俺の心の中で思ってたこととMETEOR君が思っていたことが繋がったんですよ。

丸省 な、なんだってー。

丸省 あ、俺の返し全部「な、なんだってー」にしといてもらっていいすか?

‐(笑)。丸省さんで悪ガキのほうでは何か予定はありますか?

丸省 MCバトルやって、SIMON JAPはガンガン作ってますね。彼からはソロを出せってすげー怒られちゃってるんですけどね。
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‐ソロもグループも両方やるのはなかなか大変ですね。ただ丸省さんはリリック書くのに時間がかかるんですよね。

丸省 牛歩のごとく(笑)。もっと早くなりたいんですけどねぇ。RIND君にも夏休みの宿題最後にやるタイプだろって言われて。

‐(笑)。今回の「FUNKOT ANTHEM 2014」はいいものに仕上がったんで結果オーライです。

丸省 ほんとにね、政所さんだったりACID PANDA CAFEに救われたというかね。そういう人が多いっていうか、エネルギーが集まるところに人が集まって、それがまた歯車になって、いいバイブスしかないからいいですよね。EnakとEnergyのあるところに人は集まる、その歯車になりたいですね。

‐RINDさんはアシパンとの出会いは何でしたか?

RIND 始めて呼ばれたのはSIMON JAPさんと丸省さんがやってるイベントの悪ガキでした。ずっとDJやってて、特にMCバトルのDJは凄いやってて、年間100試合ぐらい。

‐凄い数ですね!

RIND 一番やってた時はもっとやってたかもしれないですね。で、他のMCバトルのイベントでDJしている時にSIMONさんから、うちでもやってくれないかって誘われてってアシパンに行ったのが初ですね。それから何回かバトルのDJやらせて頂いて、その間に「童貞UP」が生まれて、そしたら政所さんが「童貞UP」を気に入ってくれてFUNKOTのREMIXをするっていうミラクルが起きて(笑)。

‐政所さんはTBSラジオでも「チェリーナイト」とか童貞MCバトルのことを話されてましたが反響とかありました?

RIND 放送の時にリアルタイムで聞いていてTwitterとかで反響を見てたんで、「童貞MCバトル?!」っていうようなツイートをHIP HOPのフィールドじゃない人がつぶやいてて、やってたことは間違いじゃなかったなって思いました。

丸省 確信に変わったよね。

RIND 変わりましたね、実はちょっと不安だったんです。

‐初めての開催で、しかもいわゆるマッチョなHIP HOPではないものがテーマですもんね。

丸省 「童貞でHIP HOPってナメンな?!」っていう意見が来ると思ったんですが、意外と評判がよくて

RIND 不安が確信に変わった瞬間でしたね。

‐そういえばRINDさん主催のイベントをアシパンでやるんですよね?イベントタイトルは?

RIND タイトルは「Summer of 旬」。

‐どういうイベントですか?

丸省 夏の旬な奴らが出るイベントで

RIND アシパンはもはや海ですよ。

丸省 ビーチと浮き輪ですよ。

RIND 波もあるかもしれません。

丸省 人間のほうの浮き輪さん呼ぶ?(笑)。

‐誰がでるんですか?

RIND 先ほどから名前があがっているDJ JET BARON!

丸省 DJはお馴染みJET BARON、イエィJB!

RIND 赤い帽子のKAZUHIRO ABO!

丸省 イエィ、AB!

‐海だけにエビ(AB)。

RIND あとは秘密結社MMR!

丸省 ナードコアプリンス、俺の大好きなディスク百合おん!そしてリリースを控えたNAOMYさん!

‐NAOMYさんとはどういう方ですか?

RIND 40歳にして初アルバムをリリース、女性のバトルMCです。

‐夏っぽい人達ばかりが出るんですね。

RIND イベント後そのまま海に行きたくなるようなイベントですね。

‐なるほど。もうそろそろ時間なんですが言っておきたいことなどありますか?

丸省 人のつながりを大切にしておけば、いつかチャンスはくるかもしれないですね。

‐30歳超えてからもう一度活動している人の意見は説得力がありますね。RINDさんは何か最後にありますか?

RIND 秘密結社MMRに注目しておいて下さい。
Naomyデビューアルバム『Program Picture』

‐RINDさんは今は秘密結社MMR一本なんですか?

RIND いえ色々やってて、さっき言ったNAOMYさんのアルバムもプロデュースもしてて8月20日リリースになります。

‐どちらからリリースするんですか?

RIND 立ち上げたレーベルなんですが、EEL RECORDSです。

‐ELLってウナギですよね?

RIND 初めてNAOMYさんと丸省さんに会ったのが、ウナギ釣りだったんです。荒川でウナギ釣りしようっていう試みがあって、

丸省 すげー釣りが上手い人がいるってRIND君を紹介されたんです。

‐釣りがきっかけなんですね。

丸省 DJ RINDはね、荒川で釣った魚をそのままそこで捌いて食わしてくれたんですよ。

‐凄いですね(笑)。

丸省 最高のアングラーなんですよ。

‐(笑)、最後に丸省さん一言お願いします。

丸省 FUNKOTはこれから色んな人が目をつけて、特にラップするやつはああいうビートでラップするのは気持ちいいってわかる奴が多いと思うしもっともっと注目されると思うから、まぁ早いもん勝ちですよ!って思ってます。


(6月20日青山 ユニバーサル ミュージックにて)


丸省が参加した「Funkot Anthem 2014」収録、『Enaker's High - EP』iTunesにて7月13日(日)深夜24時から配信開始!

https://itunes.apple.com/jp/album/enakers-high-ep/id892364126

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