2014年7月13日日曜日

高野政所a.k.a. DJ JET BARON2014年上半期振り返りインタビュー

7月13日深夜24時に配信される『Enaker's High - EP』の発売を前に、高野政所ことDJ JET BARONに今年上半期の振り返り、そして2014年新作第1弾『Enaker's High - EP』について語ってもらいました!





イベントフライヤー
‐今年上半期を振り返って、またもや高野政所こと、DJ JET BARONにとって激動の半年だったと思いますが、まず聞いておかないといけないことはインドネシアDJ遠征です。タマフルやDOMMUNEで語られてきましたが、簡単に教えていただけますか?

政所 バンジャルマシンという地方都市、カリマンタン島にあって、観光客なんかまず行かないところです。Yamaさんという現地でプレイしていた日本のFUNKOT界におけるゴッドファーザーの方がいるんですが、この方から日本の若いDJにチャンスをやるということで、僕とshisotexが回しにいきました。まず、まぁ規模がでかいですよね。僕は仕事があったのでshisotexや一緒に行っていたsoloistよりも後に着いたんですが、バンジャルマシンまで行く時に乗った飛行機が、「大丈夫これ?」って感じの小さいジェット機の国内線で外国人は俺以外乗ってないんです。日本から9時間以上かけて行って、空港も小っちゃくて、舗装されてないところもあって、芝生があるようなところで。街並みも近代的なビルとか全然ない所なんですが、ディスコだけは立派なのがあるんです。

‐実際プレイしてみてどうでしたか?

政所 3000人規模のDYNASTY DISCOというところで回したんですが、ビックリしたのがローカルルールの厳しさですね。バンジャルマシンはオーディエンスに受けるものがほぼ決まってて、例えば、FUNKOTって途中でBPMが遅くなるダウンビートっていうのがあって、バンジャルマシンのお客さんはそのダウンビートが大好きで、かかる曲7割8割がダウンビートものなんです。日本だとそれって考えられなくて。

‐全然違いますね。

政所 そうですね。それにダウンビート部分が好きならFUNKOTじゃなくてBREAK FUNK(FUNKOTの派生ジャンル、BPM135ぐらいの低速のインドネシアハウスミュージックの一種)でいいんじゃねえの?って思うんですが、でもダウンビートはとにかく受けてました。ただ僕は日本代表として行くんだから、日本のFUNKOTのヤバさをちょっと伝えたいという気負いもあって、ブチかましてやろうと思ってたんですが、まず最初に「セットリストを出せ」と言われて。なかなかないですよね、ゲストで行ったところでそう言われるのは。それで提出したら、「これとこれは古いからダメだ。この曲は誰の曲だ、お前の曲か、どんな曲だ?あ、あと日本語の曲はダメだぞ」「この曲はちょっとハードなヤツで、Dubstepの要素も入ってて」「…ダメだな」って(笑)。チーフDJの俺より10歳以上若い奴からダメ出しを食らったんです、プレイする前から。俺も20年近く音楽やってるんで「ナメやがって」と思いましたが、こっちはインドネシアのプロのFUNKOT DJとしては在野。彼らからしたら素人ですからね。
ディスクの大きさがわかる写真

‐へー厳しいですね。

政所 まぁダメというか、そういうのは受けないっていうのもあらかじめ言われて、歌ものが何割、ダウンビ―トが何割というのを言われてしまったんです。そういう所で2日間やりました。初日は警察が途中で入ってきたりして半分ぐらいお客さんも減っちゃったりしたんですが、それでもせっかく行ったんだから我を通したいと思って日本流のプレイもちょっとやったんですが、すげぇ盛り上がったということはなくて、ほどほどな感じだったんです。

‐2日目はどうでした?

政所 2日目はこれはもう郷に入っては郷に従えという言葉の通り、バンジャルマシンスタイルでやろうと。ちゃんとギャラも出てるし、仕事をしようと思ってプレイしたらバカ受けしまして。でもしっかり日本人の曲もプレイしてきました。

‐おー!
プレイ中のDJ JET BARON

政所 それといいDJをするとモテルんですよ。ブースに女の子が引っ切りなしに来るっていう。日本では体験できない、DJとしても夢みたいな。向こうってマイクでお客さんの名前を呼んで、お客さんはそれに対してチップを払うという制度があって、それは盛り上がると起こるんですが、俺のDJの時にそれがきたんです。でもインドネシア語はそこまでわからないから、とりあえずメモに書いてくれって言ったら、インドネシア語でバーッて長文を書かれて

‐余計わかんないですね(笑)。

政所 そこで向こうのチーフDJのブライアンが近くにいたんで、彼にマイクをしてもらって、でもちゃんとチップは僕にくれました。1回言うと10万ルピア、日本円で1000円ぐらいもらえるんです。

‐結構な額ですね。

政所 向こうは1食100円ぐらいの世界なんで、日本円でだいたい1万円ぐらいだと思いますが、それが2回もあって。

‐それぐらいディスコ、クラブで名前を言われることがステータスであるっていうことですね。

政所 そうですね。「××から来た○○さん、DYNASTY DISCOにようこそ!今宵も楽しんでいきましょう!Are You Ready?」という感じでマイクで喋るみたいな感じなのですが、その制度って日本のクラブでは聞いたことなくてビックリしました。何もかもが日本の常識とは違いますし、うける曲も違ってますし。ちゃんとDJのギャラも出て、それも結構な額ですよ。向こうのDJのステータスが高いなって。確かにいい車に乗ってたし、DJのスター具合も半端じゃなくて、その後コンビニに寄ったりしたら、同行してくれたDJのブライアンのMIXがコンビニでかかってるんです。それぐらい生活に浸透してるんです。バンジャルマシンは今、石炭景気で沸いているらしく、ディスコで遊ぼうっていう景気の良さがわかりましたね。

インドネシア遠征'14(Togetter)

高野政所が語るFUNKOTの聖地インドネシアDJのスゴさトップ5
タマフル 20140301「サタデーナイトLabo」 FUNKOT特集


‐バブル感ですね。(インドネシア遠征のもっと細かい部分は是非上記リンクをご覧ください)。さて4月にはMEGA DUGEM vol.2がありましたが、どうでした?

政所 まぁ一言でいえばくそヤバかったですよね。Vol.1の時は現実感がなくフワフワしてて、僕に至っては盛り上がりが怖すぎて、フロアに入れなくて。

‐8割ぐらい外にいましたもんね(笑)。

政所 今回は5割か6割ですみましたね。
@Mega Dugem Vol.2


‐それでも結構いましたね(笑)。

政所 ちょっとだけ耐えられるようにはなってて(笑)。でもまぁ凄かったですね。前回は店のシャンパンが20本ぐらい無くなったっていう感じだったんですが、今回は何本出たんでしたっけ?

‐50本です。

政所 バカじゃないの!(笑)。第1回目でシャンパンが鬼のように出るイベントっていうのが分かってたんで、お店側にも沢山用意してもらってて、お客さんも出演者も一丸になって盛りあがって、同調圧力とかそういうのじゃないんですが、お祭りということでこのパーティーもみんなで盛りあがっていこうっていうのがありましたね。

@Mega Dugem Vol.2
‐お客さんからの力がありましたね。

政所 半端なかったですね。お客さんの力が半分以上じゃないですかね、そう思います。そんな熱気が伝わってきたこともあって、確信に変わったというか、1回目のMEGA DUGEMの時も「これはいけるんじゃねーか」って思ったんですけど、もう今回は「FUNKOT、全然いけてるでしょ!」って思いましたね。単一の、しかも日本では新興のジャンルであの規模の箱がパンパンになるっていうのは、なかなかないと思うんですよ。そういう意味では自信にもなったし、それで若いFUNKOT DJ達も団結してて、そこで僕が全く知らないところからもFUNKOT DJは出てきてて、

‐DJの公募もしましたもんね。

政所 TAKEっていうDJが現れたことも凄い良かったですね。2,3年前だったら僕の見える範囲でしかシーンというのが動いてなかったんですが、今や追えないぐらいの勢いで広まってる、例えばニコニコ動画とか、現場でもやってたりとか、地方のDJとかでも、プレイ中に少しFUNKOTを混ぜたりってのが、増えてきて。だいぶ広がりがでてきてるなぁと思いますね。

‐MEGA DUGEM vol.2のハイライトってなんですか?

政所 ハイライト、どこかなぁ。今回はハイパーヨーヨ以外にもライブが増えたんですよね。現地にはライブをする文化はないんですが、日本では僕がアイドルとかラッパーの編曲をやったりっていうこともあるので、パフォーマンス要素やエンタメ要素が強まったものができたなっていうことで、ライブは盛り上がってましたね。第2回はパフォーマンスアクトが増えて、僕らはインドネシアのシーンに追いつこう、日本でも広めようとしてきて色んなアーティストに曲を提供したりREMIXしたりしてきたんですが、それが結果的に日本独自の形になってきてるなぁってインドネシアから帰ってきた時に思ったんです。インドネシアのローカルルールも実際に行ってDJプレイを体験しないとわからなかったんですが、なんでそれに気づかなかったというと、それまでネットを通してインドネシアの動向を知っていたわけなんですが、インターネットだとどの地方も関係なく情報が平行で入ってきて、例えばメダンというところは華僑が多いからマンダリンという中国語ものばっかりかかるとか、バンジャルマシンはダウンビートばっかりとか、そこまで詳細な情報は日本にいたら入ってこなかった。向こうは一晩でいろんなものが平均してかかるのかなって思ってたところがあったんですが、そうではなかったって体験してわかりましたね。逆に日本では一晩でいろんなFUNKOTがかかるという特徴が既にあって、独自のシーンを形成していると思うのですが、ここにパフォーマンス要素がプラスされて、さらに独自に進化しているなって思います。特別意識はしてないですし、現地の文化を捻じ曲げようとはしてないんですが、結果的に日本でのローカライズとして、日本に合わせて形に変わっていると思います。
ま、どこまで行っても俺はインドネシア人には成れないということだけは確かですよね(笑)。
だから日本人らしく現地に敬意を持ちながらシーンを発展させようと思っています。

‐それを現地の人も喜んでいますもんね。ネット上ですけど、俺たちの文化を捻じ曲げてる!とかっていうクレームなんか見たことないですもんね。

政所 そうですね。「FUNKOT ANTHEM」の英語版とかはインドネシア人の方が凄い見てくれてて、逆に日本でFUNKOTってこんな盛り上がっているんだって。なぜか現地のJKT48のファンの人たちが反応してくれて、今は少しおとなしくなっちゃったけど、勝手に俺のファンコミュニティを作ってたじゃないですか。

‐ハッシュタグで、#djjetbaronismylord みたいなものもありましたね。

政所 そういう意味では歓迎はされているなぁと。たぶんインドネシアで日本のFUNKOTを歓迎している層っていうのは知識層というか、現地のディスコには行かない人たちだと思うんですが、

‐オルタナティブな層ですね。

政所 彼らが日本のFUNKOTありじゃないかって思ってくれると、自国のFUNKOTにも目を向けてくれて再評価とかがあってもいいのかなって思います。

‐そして5月には大阪マハラジャでDJをするということもありましたが、ちょっと詳しく教えていただけますか?

政所 とあるつてがありまして、大阪マハラジャ、まぁマハラジャといえば日本のディスコの王様ですよ、その名の通りマハラジャなわけで。それが10年以上ぶりに復活したんですよね。

‐東京でもちょっと前に復活しましたね。

政所 今年は大阪で復活して、そこでとある人がそんな伝説のディスコにFUNKOTをぶち込んでみたいって言ってくださって、バブルナイトっていう体で行ったんです。お客さんの層も最初は40代~50代って聞いたんですが、行ってみたら50代~60代の方が結構多くて、

‐当時30代ぐらい遊んでいた人たちですね。

政所 凄い準備しましたよ。FUNKOTっていうのはオーダートラックというシステムがありまして、流通にはのらないんですが、トラックメーカーにいくらかお金を渡して自分用に曲を作ってもらうっていうのがあるんで、自分だけではさすがに手が足りなかったんで、当時のディスコ流行曲のREMIXをDUGEM RISINGのJockie “Masterbass” Suamaに頼んだりっていう万全な準備をしていったんです。一緒にDJしに行ったのが、MEGA DUGEMにも出て頂いたABO君と、今ヤバ歌謡で最近は話題になってるDJフクタケさんと、急遽ACID PANDA DJ TEAMとしてやったんです。

‐何回まわしたんですか?

政所 時間をわけて2回ですね。本当はまとめて4時間やりたかったんですが、ディスコはチークタイムがあるので分断される結果に。ちょっと流れは作りにくいかなって思ったんですが、我々頑張ってめちゃくちゃに盛り上げてきました。

@マハラジャ
‐どれぐらい盛り上がったんですか?

政所 ちょっと向こうのレジデントのDJの方が驚いていましたね。

‐お客さんはどれぐらい入ってたんですか?

政所 パンパンでしたね。それこそ関西のFUNKOT好きも来てくれたり、もともとのマハラジャのお客さんもいたし、東京から遠征してくれた人もいたりして。

‐9割以上はFUNKOTを初めてきくお客さんですよね。

政所 そうでしたね。そこで大部分の人に馴染みやすい洋楽のREMIXとか、J-POPのREMIXもかけて、そこまでのABO君とかフクタケさんのパスも凄いよくて、とんでもなく盛り上がりました。いやー、50、60代の女性がお立ち台に上がってFUNKOTで踊りまくってて、これは凄え事になってんな、FUNKOT受け入れられたな!っていう。チークタイムとホームDJを挟んで、また僕らのターンになって、ABO君はバブル歌謡中心にかけてゼロからだんだんと盛り上がって最後に「リンダリンダ」をかけてウワーッ!となって。「リンダリンダ」ってBPM早いじゃないですか、それに俺はそのままFUNKOTのビートを乗っけて、おりゃーっ!って。

‐ナイスパスですね。
@マハラジャ

政所 まさにナイスパスでした。で「最強神速J-MIX」に入ってるような80年代90年代のREMIXをかけて、どんどん盛り上がってきて、これはいける!最高だぞ!って思った時に、たまたまマハラジャ大阪の総帥の方がいらっしゃってて、どうやらその方からストップがかかりまして、

‐この盛り上がりはまずいと。

政所 何が原因かわからなかったんですが。盛り上がりすぎたのか、もしくはお店に合わないっていうことだったのかもしれないんですが、そこでレジデントのDJの方から「社長がやめろって言ってます」って言われてしまって、まぁボスが言うならしかたないかなって。でもなかなかないですよね、ゲストで呼ばれていってDJを途中で止められるって。まぁいい経験しましたよ(笑)。

‐マイアミでDJ SHADOWが「未来的過ぎて」DJを止められるっていうのに近いですね(笑)。

政所 それに次ぐ伝説だと思いますね(笑)。結果的に鶴の一声でDJはとめられてしまったんですが、あそこにいたお客さん達は正直でしたよね。あの時のツイッターとか見たら実況ツイートや動画がバンバン上がってて、あの様子が全てですよね。で、今になって、マハラジャ周辺で「あの日、凄かったよね」っていう話にはなってるみたいなんです。

‐ちょっと伝説化してるんですね(笑)。

政所 じわじわ後になってボディブローのように効いてくるのかなって思ってますね。50、60代の人たちがお立ち台に上ってインドネシア産の音楽でガンガン踊ってるってちょっと意味がわからないですよね(笑)。あのあと聞いたんですが、マハラジャってディスコを名づけたのはデヴィ夫人だそうですよ。

‐インドネシアでつながりましたね!

政所 なんか1周したんじゃねえぁかなって、俺は勝手に思ってますね(笑)。インドネシアのデカいディスコでやって、日本の最高のディスコでやって。

‐結果的に試合に負けて勝負に勝ったって感じですね。

政所 少なくとも爪痕はガッチリ残せましたね。

2014/5/23 マハラジャ大阪の夜! (当時の盛り上がりTogetterまとめ、動画もあります)

‐7月14日に発売する新曲のことを聞きたいんですが。

政所 タイトルは「Enaker’s High」。ENAKというのはインドネシア語で、日本語に直訳すると気持ちいいとか、美味しいとか、音楽を聴いても彼らはENAKというし、スポーツでいいプレイをした時とか、全体的にGoodみたいな、全ての快楽を表現した言葉はENAKなんですけど、それをわかっちゃってる人たち、FUNKOTの気持ち良さをわかっちゃてる人達をEnakerと呼んで、彼らのためのアンセムですよね。ラッパーの抹君とと一緒に作りました。

‐抹さんが昨日言ってたんですが、「ずっと自分は政所さんの曲でラップしたかったんで、それが実現して嬉しかった」っておっしゃっていましたよ。

政所 ほんとですか。抹君はいろんなラッパーがいる中でいち早くFUNKOTのパーティーに遊びに来てくれた人で、FUNKOTの魅力を存分に理解していて、彼も一人のEnakerの代表格ですね。もともと全然違うジャンルの人なんですが、今ではFUNKOTのパーティーでマイクを握ってサイドキックしてくれたり、ライブしてくれたりっていう。そういう”分かっちゃってる”人が書いてくれたっていうリリックだし、トラックもアンセム感のある最高のものができたなって思っています。

‐「FUNKOT ANTHEM」に続くような。

政所 そうですね。「FUNKOT ANTHEM」の2014年版になれるような力の入った曲にはなってますね。歌の内容もアシパンで起きてることが描写されていたり、MEGA DUGEMで起きたことがリアルに描写されていて、シャンパン50本でたとか、入荷量を倍にしたとか(笑)。今のFUNKOTシーンのパーティー感みたいなのがあの曲には入っていると思っています。

‐もう一曲「FUNKOT ANTHEM 2014」もありますが。

政所 こちらは別のラッパーの丸省さんという方に歌ってもらいまいた。アシパンで悪ガキG.PっていうハードコアなHIP HOPイベントでMCバトルをやっているラッパーなんですが、イベント終わって僕がFUNKOTをかけてたら「これYAVAYですね!」って言ってくれた完全にわかっちゃっる方で。元々僕は日本語ラップが大好きでラップしていた時期もありますし、本職のラッパーの人に歌ってもらうっていうのはいつかやりたいなって思ってて、「FUNKOT ANTHEM」は白人女性に歌ってもらったんですが、日本人の男に歌ってもらうのもいいんじゃないかなって。あと「FUNKOT ANTHEM」は僕がリリックを書いて歌ってもらったんですが、今回の「FUNKOT ANTHEM 2014」はお互いの合意があって生まれたものなので、その辺のちゃんと通じてる人とやる楽しさっていうのがあって、リリックも丸省さんが感じ取ったFUNKOTのヤバさとかパーティーの文化としての面白さを歌ってくれてるっていうのもあって、「FUNKOT ANTHEM」はFUNKOTを知らない人に向けて歌ったものだったんですが、今回はある程度わかってくれてる人も絶対納得できる内容になっています。

‐「俺」がヤバいと思ったっていうことですね。

政所 これは「証言」ですよね、FUNKOT界の。「証言1!」ですよ。

‐トラックも違っていますね。

政所 FUNKOTは日進月歩で音も進化しているので、それに合わせてトラックを作り直したので、全く違う曲として聞けると思います。でも美味しいフレーズはそのままに!それもFUNKOTの美学ですよ。

‐2014年の第1弾になるわけですが、2013年の第1弾『FUNKOT ANTHEM - EP』はiTunesで総合3位までいっちゃったんですが、次はどうでしょう? 

政所 3より小さい数字を目指すしかないんですよね。これで下がったらちょっと寂しいなぁっていう。

‐下がったらfeat.の二人のせいですね(笑)。

政所 俺のせいじゃないよ!みたいな(笑)。言い訳のためのフィーチャリング(笑)。まぁそれは冗談としても、やっぱり上を目指したいところですよね。ダンスチャートはもちろん、できれば総合の方でね。

‐FUNKOTここにありということを示したいですね。予約すると100円も安く買えるんですよね。

政所 そうなんですよね、通常500円のものが100円って。そんな割引いいんですか?

‐500円が400円になっちゃうっていう魔法ですね。

政所 いいんですかユニバーサル ミュージック的に。

‐全然大丈夫だと思います。いつも応援していただいてるみなさんへのささやかながらのサービスですよ。なので買う方は400円で是非ということで。

政所 しかしね、残念なことに世の中数字で判断されてしまうことがあるんですよ。

‐そうなんですよねー。逆に結果がでれば世界が広がるというか。 

政所 届いてなかったところにも届くっていうのもありますし。

‐今読んでる方々が胸を張れるようになるというか。

政所 今これを読んでいる方はアンテナが高い方だと思うんですよ。で、もし、もしですよ今回のEPが1位をとっちゃったりすると、「あれ、FUNKOTきてんじゃない」っていう今読んでいる方のまわりの方に届くんじゃないかなと。人に紹介する時も、iTunesで1位を取ったヤバい音楽がある。ってね。

‐そうするとパーティーもどんどん大きくなれるし、今までやれなかった地域でもできるかもしれないですしね。

政所 そうなんですよ、僕はこのFUNKOTのENAKさを広めたいだけなんですよ。

‐そんなFUNKOTのENAKさが詰まった曲ということで、ビデオもできていますし。

政所 「Enaker’s High」のビデオはMEGA DUGEM vol.2のドキュメント風に編集してある感じで、歌詞も1番はMEGA DUGEMのことを歌っているっていうヴァージョンになっていますね。

‐なのでYouTubeで満足しない欲しいとことですね。音源のほうはもっと普遍的なことを歌っていますもんね。

政所 是非ともポチっていただければとな。

‐みなさん、リスナーの方がいないとなんも成り立たないでもんね。逆にみなさんと一緒に夢をみたいというか。

政所 そうですね、一つのジャンルが広まっていく様をみんなで共有できるっていうのはなかなかないと思うんですよ。しかも異例なスピードだと思うんです、ディスコの王様マハラジャにも届いているし、この前はオーストラリアから僕らのFUNKOTのイベントに来てくれた人がいたり、世界に広がりつつありますね。トラックメーカーでも韓国人やカナダ人がでてきたりしてるんで、ほんとに広がる直前の熱が高まっている時期なんじゃないかなと思うんで、ここで導火線に火をつけたいなと。

‐みなさんのお力をお借りしてですね。



(6月21日acid panda cafeにて)


『Enaker's High - EP』iTunesにて7月13日(日)深夜24時から配信開始!

https://itunes.apple.com/jp/album/enakers-high-ep/id892364126




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