2013年12月30日月曜日

FUNKOTゆく年くる年2013 その2

その1に続いて、その2(こちら)をUP!

その2では、現地との交流、リリースラッシュ、「俺のパソコンは壊れた」、FUJIN事件などが語られています!


Soloist 泡の酒、泡の酒っていってシャンパン飲むのが定番と化してますね。この時期ぐらいから現地シーンとの交流も深まってきまして、その頃シソ君がM3で『Asian Funkot Infect Vol.2』という4枚組のCDを出しまして、4枚組なのに1500円。
Asian Funkot Infect Vol.2
政所 安すぎる()

shisotex その時にNRC DJ TEAMDJ BRYAN。この人はNRC DJ TEAMANDYの愛弟子、直系の弟子ですね。

Soloist そのBRYANとちょっとコネがありまして、日本のCDに参加してもらえることになって、これが初だったんですが『Asian Funkot Infect』で3曲だしてもらいましたね。

政所 同人流通だったんですけど、インドネシア人のFUNKOTがちゃんとした形ではいるのは初めてだったんで結構意味深い作品だったと思いますね。

shisotex そうですね。

政所 そしてこの頃他には。

Soloist この頃はですね、シソ君が無茶やった時にですね、VvVが参加した曲があって。

shisotex 制作してて、4枚組なんでさすがに曲が足りなくなっちゃって、僕もそこまで作れなくて、それで現地のDJに助け舟を求めて、そこに参加してきれたのが、SBD TEAMで。このSBDっていうのは、SAYA BUKAN DJ TEAMっていって。
Soloist “俺はDJじゃない”

政所 I am not DJ”っていうチーム名だよね

shisotex それは素人なら誰でも名乗れるっていう。DJチームと違ってプロフェッショナルじゃない、

Soloist アマチュアのコミュニティ的な感じですね。

shisotex で、SBD所属のVvVっていう人物に2曲ぐらい参加してもらったんです。で、現在そのVvVは元メダン、M3所属のDJ APINに腕を買われて、

政所 向こうの大スターDJですね。

shisotex アイドルDJチームっていうYouTubeにあがっている動画でも、Dommuneを見て下さった方は見ていると思うんですけど、白い服を着た凄いカッコいい人物、彼がアピンなんですけど、VvVはそのアピンの元でトラックメイクの勉強をしているんです。

Soloist ちょうどその前ですが、日本初のオフィシャルFUNKOT MIX-CDの『最強神速J-MIX FUNKOT EDTION』が発売になりました。

政所 そうですね、これの思い出はございますか?

shisotex この思い出はとにかく急いだっていうことですね。

会場(笑)

政所 とにかく忙しかったよね。一カ月で一人頭、78曲作るっていう、もっとか。

shisotex もっとスパン短かったですね、1週間とか2週間とか。

政所 物凄い早さで作ったっていう。それはなんでかと言うとJ-POPっていうのはカバー申請というものがありまして、許可を得ないと出せない、一応ちゃんとした形でやるので、著作権をもっている方に聴いてもらったり、この人には聞かせなきゃいけないというそういうのがあるんですよね。その時にシソ君は相当苦労して、

shisotex この楽譜通りにやらないと、ある先生は怒るので、「素材のボーカルはこうなってますけどここは編集してちゃんと楽譜通りにしてください」と言われまして、ボーカルを凄くいじりました。

政所 今までFUNKOTはいわゆる同人市場みたいな所でやってたんですけど、よりしっかりした流通をさせるとなると、制約が凄く多いなっていうのを感じましたね。でも出来たものとしては面白くて、オートバックスとかいわゆるバギー的な文化圏にも届いて、この前アシパンでドゥーン平気っていうお客さんがいて彼が中野か阿佐ヶ谷のピンサロに行ったときにFUNKOTかかって日本語だったって言ってたから、これだろうと。届くとこには届いたなということで後々評価されると思うんですけどね。

Soloist まだ買ってない人は買っておいた方がいいですね。

政所 もうちょっとFUNKOTが広まった時に、もうJ-POPで出てたんだっていうことになるんじゃないかなと。

Soloist それから日本はリリースラッシュが続きます。

政所 このころ頑張ってたね。

Soloist Summer Rising EP』がでました。iTunesダンスチャート1位獲得です。

政所 一応『FUNKOT ANTHEM EP』の次ということで。僕はティッケー大作戦もやったhy4_4yhとレゲエのHibikillaさんと1曲作ったんですけど、そこには名曲が収録されてまして、シソ君が作ったソーラン節のREMIX曲「Super Soran Sound System」っていう曲は今でもフロアでガンガンかかって、外れることがないという。ソーラン節だよ、iTunesで(笑)

Soloist iTunesでソーラン節でFUNKOTっていう(笑)

政所 それが出るっていうのも凄いし、民謡がそんなに売れたっていうのはないんじゃないかなと。あれは未だに何処にいっても鉄板だし、いいEPになったなと。あとはKazuyaPの「Dubstep Shocker 2013」も入ってるし。

Soloist あとは最強神速にも入ってたスアマ君の「Gunkan March」のフルヴァージョン。

政所 これでDJもかけられるようになったね。

Soloist 軍歌でFUNKOTって(笑)。

政所 軍歌、民謡、Dubstep

Soloist アイドル、レゲエ、

会場 (笑)

Soloist 全然意味わかんないですよね(笑)。

政所 初めて聞く人は頭ん中で整理が付かないと思いますね(笑)。

Soloist その後に「Summer Rising」は別ヴァージョンとして出たんですよね。
『Summer Rising -Mini Album Funkot Panas』
政所 HMV限定でCD版として出して、そこには気の狂ったHardfunkとかはいっているんですけど(笑)。まぁよくぞそこまで広がったかっていう。

shisotex 1番はあれじゃないすか、「FUNKOT ANTHEM」のアカペラが入っている。

Soloist 実はそのアカペラを利用して何人かに「FUNKOT ANHTEM」を作ってもらおうと、インドネシア人に。1NRC DJ TEAMANDYにやってもらったやつがあるんですけど、実はそれ以外にもありまして。

政所 お、あるんですね。

Soloist M3 DJ TEAMNICKOというDJ

政所 FUNKY HARD STYLEで有名な。

Soloist その人に作ってもらったものがあるんですけど、これが物凄いアンセム感のない「FUNKOT AHTMEM」っていう。

会場(笑)

政所 ビックリするぐらい平坦なんだよね(笑)。

Soloist ビックリするぐらい平坦なのができちゃって、これいつかけよう、いつお披露目しようっていうのを凄い悩んでいるんです。

会場 (笑)

shisotex 今日はかけないんですか?

Soloist 今日やりますか。これでアガらないって文句いっちゃダメですよ。NICKOさんは「これが俺のFUNKOT STYLEだ。俺は他のDJのスタイルにはなびかない」っていってきた1曲ですから。

政所 かなり自信があるんですね。

Soloist 自信がある、、、まぁ三日ぐらいで送られてきたんですけど。

会場 (笑)

政所 はぇーなー。

Soloist 手抜きなのか本気なのか良く分からないあたりがさすが。それからもう一人お願いしてた、お願いしていたというかやらしてくれって自分から志願してきた人がいて、僕アカペラ送ったんです。で2カ月ぐらいしても返事がこないから、「お前FUNKOT ANTHEMREMIXどうなった?やってる?」って軽い気持ちで聞いたら、「やっべー忘れてた」みたいな感じになって。

会場 (笑)

Soloist そしたら「俺のパソコンは壊れた」って。

会場 (笑)

政所 でたー、言い訳でたー(笑)。

shisotex インドネシア人っぽい(笑)。

Soloist 「俺のパソコン壊れたからREMIXとか出来ないんだけど」って感じのメールが帰ってきて、「でもさっきSoundcloudとかで何かあげてなかった?」ってきいたら。「パソコン、パソコン壊れて」って

会場 (笑)

政所 しどろもどろ(笑)

Soloist って返事がかえってこなくなったこともありました。今後は機会があれば別ヴァージョンを投下していきたいなと思いますね。やっぱREMIXFUNKOTの華なんで。

政所 そうですね。

Soloist「勝手にFUNKOT ANTHEM REMIX」を2014年は期待したいですね。

政所 そして『FUNKOT ANTHEM THE ALBUM』を。

Soloist そのうち『FUNKOT ANTHEM REMIXIES』とかやりたいですね。

政所 (m.c.AT)Bomb a head!」だけのアルバムみたいな(笑)

Soloist とりあえず20年かけて、「FUNKOT ANTHEM REMIXES」を作りたいですね。それから次は『ハイパー・ファンコット超速ダンス・トラックス』、

政所 これがユニバーサル ミュージックから出たメジャー作品なんですが、僕はもともとブートとか一般市場で流通できない音楽ばかりを20年ぐらい作っていたので、まさかメジャー・デビューという言葉が自分に当てはまるとは思ってなかったですけどね。これは凄く感動したなというところもありますし、今まで作ってきたものをNonSropでつなげたということで、まぁその前に、我々の感知しないところで謎のFUNKOTが出たっていうのがあったり。

Soloist ありましたね、レンタルショップとかで、FUNKOT REMIXとか書いてあって、タイトルとジャケットだけ凄い現地っぽい安っぽさがあんのに。

政所 そうそう。

Soloist 中身が全然外れっていう。

政所 なんかハイファイすぎるし、現地のグルーヴがちっとも分かってねぇなーみたいな感じだったね。そんな中でやっと自分で本物っぽいものが出せたかなと、そういう適当なものじゃなくてちゃんとやったものがちゃんとメジャーで出せたという足跡になったかなという感じで、これは凄い想いで深い作品にはなってますね。現地の曲も入ってたもんね、BRYANの曲が2曲。

Soloist 僕が、無理をいってDJ BRYANの曲いれてくれよってインストものを2曲入れてもらったんですね。今年は皆さんに向こうのDJを知ってもらおうと思って積極的にシソ君のCDBRYANの曲をねじ込んだり、色々してきたんですけど、メジャーでまさか。

政所 BRYANの曲がユニバーサルから出てるって(笑)

Soloist 本人に「日本でお前の曲CDになってるぞ」って言ったら、すげぇ嬉しいって言ってくれて。

政所 やっぱ喜んでくれるんですね。

Soloist さらにタワーレコード大高店ってあるじゃないですか、やたらFUNKOTを推してくれている(笑)

政所 ありますねー。FUNKOT以外のことをつぶやくと他の人につっこまれれる。

Soloist 「なんでFUNKOT以外のことツイートしてるんですか」ってつっこまれている大高店さんに気の狂った店長がいて、土日は基本的にこのハイパーファンコットをひたすらかけている。

会場 (笑)

Soloist お店で店内BGMとして。タワレコとかポップスとかロックとか親しみやすいもんがかかってると思って遊びに行ったら『ハイパーファンコット』がどこでもかかってる(笑)。収録曲のBRYANの気の狂ったHardfunkがベビーカーを押してる家族の上でガシガシかかってて、なんだこの空間はと。

会場 (笑)。

政所 非常に痛快な。店内とかでイベントやりたいですよね、広島とかはできると聞いたんですけど、いつかやりたいですよね。

Soloist その頃、ちょっと前なんですが、何度か話しているんですがFUJINの元ネタが、

政所 FUNKOT界を揺るがしたFUJIN事件ですね。

Soloist これは58日らしいんで、この日をFUJIN記念日とします。

会場 (笑)

政所 58日はFUJINの日ということで。これ簡単に説明してもらえます?

Soloist FUJINというのはインドネシアでメロディーの名前で呼ばれていたFUJINという定番フレーズで、FUNKOTを聞いたことがあるなら1度はどこか耳にしたことがあるやつですね。これが20056年ぐらいから使われていてでも誰も元ネタをインドネシア人すら知らないって状態で。
政所 ようはNRCとかの一流DJもしらなかったんでしょ?

Soloist BRYANとかの一流DJも知らなくて「FUJINFUJINだよ」って。

会場 (笑)

Soloist あとはFUJINのメロディを使った「Bete」っていうDANGDUTがあるんですけど、FUJINは「BETE」だろ、「BETE」がFUJINなんだよっていったら、何言ってんだお前、って凄い怒られる(笑)。わけわかんないこというな、って怒られたりしたこのFUJINの元ネタが遂に判明したんです。

政所 これは紆余曲折あってロシアの女子高生が教えてくれたんだよね。

Soloist ロシアの日本好きな女子高生が教えてくれました。

政所 結果的にFUJINっていうのはプーチン大統領を賛美する歌だったんだよね。

Soloist そうですね元ネタが「I WANT A MAN LIKE PUTIN」でプーチンみたいな彼氏が欲しいっていう。

会場 (笑)

Soloist プーチンは凄いかっこいいし、私はこんな彼氏が欲しいわっていってる歌を、インドネシア人は何を勘違いしたかFUJINって呼んでて、一部のDJは「これ日本の曲でしょ」って。

政所 俺らもFUJINって風の神のほうの風神だと思っていたのが、プーチンだったっていう(笑)

Soloist ロシアの大統領かよっていう(笑)

会場 (笑)

政所 これはほんとに語り草になる話しだよね、FUNKOT界ではね。

Soloist オチが面白すぎるっていう、FUJINPUTIN

政所 プーチンを賛美するダンスポップだよね、4つ打ちのダンスポップのイントロ部分があのメロディーだった。それで謎が解けて、これはインドネシアでもこれを発見した奴は凄いってなって、ソロがFUNKOTERSの名誉会員になるという超いい話が

会場 (笑)

政所 やっぱFUJIN事件で日本人の名をあげたっていう、日本のFUNKOTERやるじゃねぇかっていう。

Soloist 他のDJとかにもいきなり、PUTIN送って「これFUJINの元ネタなんだよ」っいったらい、「ヤバイじゃん、超ヤバイじゃん!俺探してたんだよ10年間みたいな!」・

会場 (笑)

政所 結構感動した人が(笑)。でも実際これのお陰でちょっとFUJINブームが巻き起こってインドネシアのDJでもFUJINREMIXをする人がすげー増えて、

Soloist 増えましたね。ちなみに僕らが知って中でいうと2011年のREMIXはあったんですが、2012年のものは確認できなかったんですよね。FUJINなんだ落ち目じゃん、曲自体がREMIXされないなんてって思ってたら、今年はDJ BRYAN1曲、NATTALIAという女性のDJ1曲、それからDJ PANDAがこれは一人で2,3曲やってますね。それから最新だとあのENDROさんの最新トラックリストの中にFUJINが。

政所 ありましたか!

Soloist これはまだ入手できてないんですけどすっげー楽しみ。

政所 あのENDROさんが!こぞって日本人もやってましたね、日本の歌謡曲とかアニソンの間にFUJINを入れまくるのは流行ったよね。

Soloist リスくんの曲にも入ってたし、Richiterさんの曲にも入ってたし、スアマさんもFUJINやってましたし。

政所 やってたね。

Soloist とりあえず今年はFUJINの年だったっていう。それだけ想い出のあるフレーズですね。

政所 そんなFUJIN事件がありました。

Soloist で、そのFUJINの元ネタのことを書くためにブログ、FUNKOT 4EVER JEPANGっていうのを開設して、(*FUJINの詳細のこのリンク先を)
政所 このネタを発表したいっていう。

Soloist Twitterとかで発表してもすぐ流れちゃうじゃないですが、僕もFUNKOT色々調べてて、今日集まってる人のような話を聞いてくれる人が欲しかったんですよ。普段イベント終わった後にシソ君とか政所さんとかには嫌っていうほど話してたんですけど、他の人にも聞いてほしいっていうことでブログを始めて、誰が得すんのか、わかんないFUNKOT情報をいっぱい集めてね。

政所 まぁ10年後とかに資料的価値がでるんじゃないですかね。


その3(こちら)に続く。

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