2013年1月19日土曜日

FUNKOTパーティー「DUGEM RISING EX」レポート




Music Heaps独占】FUNKOTパーティー「DUGEM RISING EX」レポート
20130119 MusicHeaps



日本で最初に始まったFUNKOTだけが流れるイベント、DUGEM RISING2009821日。当時自由が丘にあった高野政所が店長をつとめるAcid Panda Cafeにて行なわれたFUNKOTオンリーイベント「FUNKY KOTA まつり」が行われた(当時の日本ではまだFUNKOTの呼び名が定着前だった)。この日本で最初のFUNKOTオンリーイベントが、反響を受け名称をDUGEM RISINGに変更。毎月Acid Panda Cafeにて行われている定例のイベントになっている。イベント名にあるDUGEM はインドネシア語のスラングで「きらびやかな世界」、転じて「夜遊び」を意味している。

2013
14()、まだ正月休みの雰囲気が街を包む中、日本のFUNKOT総本山として今やFUNKOT好きの中では知らない人はいない存在となった渋谷のクラブ、Acid Panda Cafeにて恒例イベントの正月版「DUGEM RISING EX」が行われた。

クラブとしては小箱である会場のAcid Panda Cafeは正月早々なのにFUNKOTを求めるお客さんで満員だ。お客さんの男女比はほぼ半々の割合。女性は綺麗な人が多く、そこは他のクラブイベントとは変わらない。カウンターにてエントランス1000(ワンドリンク込みの超良心価格!) を払いフロアを見回してみると、お客さんはみなFUNKOTの高速ビートに体を揺らしている。

DJ
がかける曲は、現地インドネシアにて作られた曲が多い。聴いたことがない、しかもインドネシア語の曲だと乗れないかもという不安は、アゲルことを最重要として作られた曲の前ではすぐに吹き飛ぶ。BPM190-200とダンス・ミュージックとして極端に早いが、その半分のテンポで乗れば体にも無理はなく心地よく乗れる。全く知らない曲であっても、歌や、シンセのフレーズのそれぞれがとてもキャッチーなので初めて聴く曲でも乗ることは簡単だった。

この日は5人のDJが回していたが、それぞれのDJによってメロディーやノリなど重視しているポイントが違うので、そこを楽しむこともできる。小箱にありがちな内輪受けな感じもなく、初めてでも常連でも自分が楽しむ気でいれば必ず楽しめるイベントになっている。またイベントの途中途中でフロアにはテキーラやシャンパンのボトルが回り、盛り上がりは最高潮に達する(お酒がダメな人が強制されることはないのでご安心を)

このパーティーの主催者でもある高野政所こと、DJ JET BARONDJセットでは、現地にリスペクトをこめたセットながらも「江南スタイル」のFUNKOT REMIXや「FUNKOT ANTHEM」(発売前なのにフロアは大合唱!) を挟みつつ大盛り上がりを見せた。そしてFUNKOTがお茶の間に流れることになり、アイドル界でも激震が走った正統派アイドルのFUNKOT編曲ソング、9nineの「イーアル!キョンシー」のフロア仕様Ver.FUNKOT ASLIでは、観客がまるでキョンシーになったかのように円になってキョンシージャンプ湧き起こる。これこそが本当の意味で「観客が一体となる」ことではないか。

イベント終了予定時刻となってもフロアからのアンコールの声で出演全DJBack2Back1曲ごとにDJが変わるスタイル)が始まり、熱気は夜更けまで続いた。

高野政所の「現場主義」は、彼がずっとその第一線で戦ってきた自負と、クラブ店主として色々なジャンルのイベントをその目を通して感じていることはもちろん、彼自身が最初はFUNKOTを反笑いでネット越しに見ていたが、実際にインドネシアまで行き、現地での現場体験やインドネシアのTOP DJ達の考えを直接聞くことで自分の姿勢を改めざるを得なくなったことからきている。音楽をカッコイイ、カッコ悪いという二元論ではなく、音を楽しむことを最優勢で作られたFUNKOTだからこそ、大きい音で、踊ってもいい場所で周りを気にせずに頭を空にして楽しむことができる。そういう意味での現場主義が、表れているイベントだった。

もちろん、家でCDやネット越しで音楽を楽しむのは全くもって間違いではない。でも、時間を作り、電車に乗り、クラブの扉を開けた時に感じる体験は筆舌に尽くし難いものなので、時間に余裕のある方は是非一度でいいので足を運んで頂きたい。東京だけでなく、北海道や東北、関西でもFUNKOTイベントは定期的に開催されており、FUNKOTDJは色々場所に遠征も行っている。是非FUNKOTのクラブで聞いたことのない方は一歩を踏み出して体で体験して頂きたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿