2013年10月9日水曜日

高野政所×hayabusaの主催者インタビュー vo.3


「Mega Dugem - Spirit Of Funkot -」の主催者高野政所(a.k.a. DJ JET BARON)とhayabusaのインタビューvol.3です(vol.1はこちら)(Vol.2はこちら

今回は、FUNKOTのシーンとして真面目な話、インドネシア人にFUNKOTって知ってるか聞く時は、送り手として大切なこと、等を語っています!



-少し話が変わるんですが、政所さんがFUNKOTを牛耳ってるという意見がネットで言われることがたまにありますが?

政所 牛耳ってるっていうか、俺は持ってきただけで、既に物事は勝手に進んで行ってますし、みんなそれぞれ考えがあってやってますよ。FUNKOTをやっている閉鎖的と言われることもありますが、自分の中には純度を保つという気持ちがあるんですよ。でも俺は他のDJに対して何も強いてはいないですし、自由にやっていいと思ってます。ただ、なんだろ、やるからには真剣でいて欲しいっていうのは今FUNKOTをやっている人達の思いであって、それがちゃんとわかってもらえれば、今の俺たちのスタンスもわかってもらえるはずなんですよ。送り手側になるにはやっぱり人一倍のリスナーではないといけないし、人一倍FUNKOTの楽しさをしらなければいけないと思うんです。だから牛耳ってるも何も俺はただ思っていることを言ってるだけで、僕らの仲間のFUNKOTERがそれに対して、違いますよっていう意見がでてないっていうのはみんなの意識が大体そこになってるってだけで、僕が牛耳っているというのは全くありません。僕よりもヤバい曲をたくさん持ってるDJもいますし、腕がいい人も沢山います。たまたま僕が初めて持ってきてラジオで紹介したっていうのと、僕が中途半端に顔が売れてるだけだと思いますよ。

hayabusa 逆に政所さんが牛耳ってるって言うのを見ると、俺らを無視すんなって思います。

政所 そうそう、そういうことですよ。

hayabusa 僕らが現場でどんだけやってんのかっていうのも知って欲しいですね。

政所 そう、俺だけじゃねぇよっていうのはいいたいですね。

-逆にそう思っている人こそ119日のMega Dugemに来て欲しいということですね。

政所 そうですよ、そういうことですよ。みんなDJやばいですから。

hayabusa 政所さんから薫陶を受けてやってるんじゃないですからね。もちろんFUNKOTは一番好きな音楽ですし、それで売れたいに決まってるし、DJでお金もらいたいに決まってるし、DJもかっこいいって言われたいです。でも一人でシーンなんて回ることないと思うので、そこは一緒にやってもっと盛り上げたいと思ってます。

FUNKOT好きが自然に集まっているだけという感じですか?

hayabusa というよりも政所さんは場を提供してくれてるだけなんですよね、パーティーっていう。Mega Dugemだって僕と政所さん二人の発信だし、Dugem Di Osakaも僕がやってるイベントですし。

政所 だからもう動いてるんですよ。これで牛耳ってことはないですよ。俺、手が回ってないですよハッキリいって。それぞれみんな頑張ってるし、各地にチームがあるってことがそうじゃないですか。Dugem RisingDugem Risingの活動してるし、Dugem Di BaratDugem Di Baratで活動してるし、FJ UTARAFJ UTARAで活動してるし、BAYANGANBAYANGANで活動してるし、NINJA REXINGもそう。それだけの話なんですよね。

-それとネットなどで「インドネシアの人にFUNKOTのこと聞いても知らない」っていう書き込みがたまに見ますが、それは違うということを教えてもらえますか?
インドネシにてCrown DJ Teamと

政所 もともとFUNKOTって、FUNKY HOUSE KOTAっていうのを短くした名前で、なんでFUNKOTって訳すかというと、向こうの乗り合いバスにアンコットっていうのがあってそれにかけてるんですよ。アンコットは次々に人が乗り換えていく、FUNKOTは一つの音楽の中に色んな要素が乗り替わっていくっていうことで。この呼び方自体が定着したのも凄く最近で、俺がFUNKOTを紹介しだしたのは、現地でFUNKOTって言われだした初期なんですよ。その時はインドネシアのDJでも「俺たちFUNKY HOUSEをやっている」「FUNKYをやっている」という人がまだ多かったんですけど、日本で紹介する場合にFUNKY HOUSE MUSICっていうとUK FUNKYとか、FUNKY HOUSEっていうジャンルが既にあったんで、それと区別を明確にするために、加えてFUNKOTっていう名前がインドネシア独自だし、だったらこれでちゃんとやっていこうという感じです。現地で最近だとDJの間でFUNKOTって呼ぶのが当たり前になってきていますね。ただそれはまだDJの間だけであって、インドネシア・ハウス、FUNKOTのあのスタイルってインドネシアにとってのハウス・ミュージックなんですよ。だから普通のクラブとかディスコに行かない人にはFUNKOTって言ってもわかんないと思います、。ただ「ハウス・ミュージックって知ってる?」って聞いた時に彼らが思い浮かべるのは4つ打ちのハウス・ミュージックじゃなくてFUNKOTなんです。

-ということは、インドネシア人の知り合いがいたら、「FUNKOTって知ってる?」と聞くのではなく、「ハウス・ミュージック知ってる?」いると言って、FUNKOTを利かせれば通じるということですね。

政所 そうですね。インドネシアでは20年近く歴史があるジャンルですし、僕は実際に見てきているし、現地の映像もたくさんあがっているし、現地のNon Stop Mix音源なんて探せばいくらでもありますね。だから聞くのは34年前に比べたらいくらでも手に入るようになったんです。でも、それは興味をもって調べてもらえば本当に34年前とは状況が全く違うので、それこそDJになることもだいぶハードルが下がったと思います。やってる人達がいて、実際に現場に合いに行って、どうやったら曲が手に入るんですかって聞いてもらえれば答えますし。ただネットでちょっと興味があるからと言われても、さすがにそれではちょっと信頼できないわけですよ、やっぱ本気の人達にやって欲しいし。あとはDJになりたいんだったら、まずは人一倍リスナーであること、僕らもとにかく聞いてるんで。FUNKOTをそんなに聞いてもいないのにDJしたいとか作りたいって、それはちょっと違うと思いますし。物事には順番があるでしょと。僕らは本気の人とだったら一緒にやりたいんですよ、本気だったらどんな方法でも曲にたどり着きますし。

-送り手側には真剣にやってもらわないと、せっかくのお客さんにも伝わらないということですね?

政所 そうですね。ただ送り手は真剣になるべきなんですが、聞いてもらう分には、深いことは考えずに、とにかく楽しんでもらうことだけ考えてもらえれば僕らは最高です。それは現場だけじゃなくて、CDでも配信でもネットでもFUNKOTを聞いて楽しんでもらえるだけで送り手としては本当に嬉しいです。ただ現場にくることを強制なんてしないんですが、クラブで大きな音でみんなと一緒に「ティッケー!」と叫ぶのは、一人で聞くのと違う体験で本当にアガるので是非そこも体験して欲しいというのもありますね。実際僕も現地のクラブで聞く前は半笑いで接してたんですが、クラブで聞いて衝撃を受けた経験もあるので。今まで関東ではFUNKOTのオンリーイベントはほとんど深夜で、アシパンという箱でしかやってこなかったですが、今回はamate-raxiという大きな場所でやるので、少しでも気になってる人は、1時間みるぐらいの軽い気持ちでフラッと来てほしいですね。この前のDugem Di Baratは大阪、今回は東京、以前は仙台でもやりましたが、地方の人にもFUNKOTを現場で体験してもらうことをもっと提供できるようにもっともっと頑張っていければと思っています。



Vo.4に続く

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